小説「グラスホッパー」

小説「グラスホッパー」

2004年7月30日に角川書店より刊行された、伊坂幸太郎による短編小説集。2007年6月23日に文庫版が刊行された。

2004年に「第132回直木三十五賞」候補作となり、著者の伊坂幸太郎は「今まで書いた小説のなかで一番達成感があった」と語っている。

あらすじ

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

登場人物

鈴木(すずき) – 27歳の元中学校教師
鯨(くじら) – 自殺専門の殺し屋
蝉(せみ) – ナイフを巧みに扱う殺し屋
比与子(ひよこ) – フロイライン幹部
寺原(てらはら) – フロイライン社長
岩西(いわにし) – 蝉の上司
梶(かじ) – 衆議院議員
槿(あさがお) – 押し屋と思われる男
すみれ – 槿の妻を名乗る女性
田中(たなか) – 鯨が暮らす公園のホームレスの一人
桃(もも) – ポルノ雑誌店の店主
スズメバチ – 毒殺専門の殺し屋